トップページ 連載『山のてっぺん 海暮らし』 第23回「にわか園芸愛好家になりました」
連載『山のてっぺん 海暮らし』 第23回「にわか園芸愛好家になりました」

寒い日もありますが、自然の中の草花も樹木も鳥たちも春がここに来ていることを教えてくれます。



晴れた日は富士山がくっきりと見えます



テラスからの見えるお隣の菜の花。一面に咲いて黄色のカーペットに


朝起きてテラスに出るとホーホケキョ、ピィーピィー、チッチチッチ、、、毎朝のたのしみです。

近所の方とも「鳴きましたね、聞きました?」の会話。

一年で3mにも育ったミモザは玄関前を黄色に染めました。 白モクレンはまっすぐ伸びた枝のその先に、孤高のひとのように静かに真っ白な花をつけました。

枯れ木のようだった庭の紅葉、ジューンベリー、クラブアップル、サクラ、百日紅、、みんな可憐な芽をつけ始め、かわいなぁ、、



ジューンベリーのつぼみがだんだんと開き始めました


家が建つ前、庭に植えた樹木は18本、造園の宇多川さんに植えてもらいました。雨が降ると川が流れたり、テラスから降りて歩ける石のステップだったりはぜんぶ宇多川さんのアイデアでした。

移住後、ただただ荷物を運び入れて収納しただけで気がつけば一年が経ちました。 この地で暮らす、この地に慣れることにいっぱいいっぱいだった一年だったと気づきました。

庭づくりも家の中のインテリアも何一つ手をつけませんでした。 こんな状態でいくつもの雑誌に取材いただいたのが申し訳なかった、、、と今さらながら、、。

自分でも不思議なのですが、3月になって身の回りを自分の思い通りに整えようという気持ちになりました。

まず、玄関前に草花 葉山の花ぬすびと(お花屋さん)にお願いしました。 入荷した植物から順に植えるそうで、咲きそろう初夏がたのしみな毎日です。 私が秋に植えたチューリップ、黄色の蕾が顔を出しました。



玄関にはマーガレットと黄色のチューリップ。春らしい組み合わせです


そんなこんなで、人まかせだけでは物足りず、にわか園芸愛好家になって家からクルマで15分の園芸店あちこちに足繁く通い、西麻布からいっしょに引っ越してきた大小さまざまな植木鉢を引っ張り出し、休日の午後は園芸作業。


完成した寄せ植えはテラスに並べて



ハーブの寄せ植え。ミントがすくすくと育っています



多肉植物にも花が咲きました



フランネルフラワー・リトルエンジェルも元気いっぱいに伸びています


春日さんにも花ぬすびとの山本さんにも手伝ってもらって、、、ですが、、、。
なんだか人生の新しいたのしみを知ったような気がします。

髙橋Suzuki百合子



>>>トップページに戻る
>>>「読むeマガジン」一覧へ