トップページ もっとみる 【新連載】日々のこと 第12回
【新連載】日々のこと 第12回

自分史上最古のお土産と最新プチお土産

今年は猛暑が長く続き、ようやく行楽に良い季節となりました。
行楽と言えば、お土産をもらったり、渡したりする機会も増えるのではないでしょうか?

ところで、皆さんには、現存する自分史上最古のお土産ってありますか?

家には、私がまだ2、3歳くらいの頃に頂いたお土産があります。
それは、父の同僚からオーストラリア出張のお土産としてもらったコアラのぬいぐるみで、それが自分史上最古の現存するお土産です。
当時(昭和の話ですよ)海外旅行といえばハワイかオーストラリアという時代だったのだと思いますが、家にはコアラグッズかマカダミアナッツのチョコをお土産として頂くことが時々ありました。

hibinokoto

そして、幾つかのコアラの中でもお気に入りが写真のぬいぐるみだったのです。
このぬいぐるみに「コアコアちゃん」と名付け大事にしていました。
幼少期の私はぬいぐるみであっても、生きているものとして(大人になった現在はそういう妄想はしないのでご安心ください)コアコアちゃんは大事な友達として存在していました。だから、どんなときも一緒。寝るのも一緒。

ただ、一つだけコアコアちゃんにどうしても解せない部分がありました。
頭から紐が輪っか状に付いていたのです。ぬいぐるみを何処にぶら下げるのか謎ですが、とにかく紐が付いていることが幼心に「生き物の頭には紐が付いてないのに…どうしてコアコアちゃんには紐が生えてるんだろう…。病気だったらどうしよう…。」と散々心配し悩み、ある日その紐を切る決心をしました。

チョキッ。

細心の注意を払って紐の根本をキレイに切ったものの、何というのか勝手に要らないことをした気分になり、ものすごい罪悪感に苛まれ一人シクシク泣いたのを覚えています。
本当に面倒くさい子供ですね。
オーストラリアのお土産屋さんも遠い日本でこんなことになっているとは想像もできないでしょう。

そして様子が変わった姿に泣いたにも関わらず、やっぱりコアコアちゃんは自分の中の不動のナンバー1の親友として君臨し続けたのでした。
hibinokoto
時は経ち、大人になった今は、お土産はその土地の食べ物を渡すことが増えましたが、会社帰りに人に会うときには、プチお土産として弊社のポップアップ スポンジを渡すことがあります。
というのも、相手が小さなバッグで来ていてもカード状のスポンジは邪魔にならず、かつ賞味期限もないので「明日までに食べて」もないからです。何よりも「どういう会社に勤めているの?」という質問に対して、サスティナブル、デザイン、ファンクションと会社の理念がギュッと詰まったスポンジですから、百聞は一見にしかず、渡すだけで説明も簡単で、パーフェクトなお土産なのです。
それに紐も生えてないですしね!

eH 佐々木




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