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連載『山のてっぺん 海暮らし』 第8回「番外編 ―山の上から一転、洋上暮らし―」

「山のてっぺん 海暮らし」第8回

番外編
―山の上から一転、洋上暮らし―



山の上から一転、洋上暮らし。日本一周19日間10都市クルーズの旅に出ました。
東京、石巻、釧路、小樽、函館、金沢、境港、福岡、釜山、高知、東京。

数年以内に北極点に行くクルーズに乗船したい、、。
ヘルシンキ~ストックホルム間のクルーズは2回乗船したことがあるけれど、長い船旅に私は耐えられるのか?
ということで、日本一周クルーズ「ピースボート」に乗ってみることにしました。
パナマ船籍、イタリアの船です。
台湾200人、その他外国人200人、トータル1700人の乗客、スタッフは700人超え。船内では台湾の人たちのおしゃべりがにぎやかです。

連載『山のてっぺん 海暮らし』 第8回「番外編 ―山の上から一転、洋上暮らし―」

今は小樽を離れ函館。
部屋にはバルコニー、シャワーとトイレ、洗面が付いています。コンパクトによくできて、大きなスーツケースも洋服も十分な収納が確保されています。
日本のTVは見ることができず、たまに日本語字幕か吹き替えの映画。
波音にもすっかり慣れ、ぐっすりの毎夜。

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部屋から覗く水面


14階が最上階、5時から24時までオープンのビュッフェ、5、6階はサービス付きのレストラン。
ここまでは料金に含まれていて、あとは焼鳥の居酒屋、お寿司などなど。
ビュッフェは朝昼夜の日替わりメニュー、和洋中あれこれ8種ほどの料理が並び、ご飯、お粥、パスタ、 お蕎麦、ローストビーフやお肉の炒め物、カレー等々、野菜料理が意外に多くてグッドです。
飽きますが、その飽きた頃に上陸、その土地のおいしいものを貪るパターンです。

とにかく献立を考えず、な〜んにもしないで朝昼晩いつでも食事ができる、後片付けなし、 コーヒーも緑茶もジュースもいつでも。ラクったらないのです。

7階には大きな映画館とホールが両端に、5、6、7階の中央は吹き抜け、皆が集う場所、他にもバー含めとにかくたくさんのくつろぐスペース、外を見ればいつでもどこまでも続く海、閉じ込められ感はゼロです。

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姉・啓子の誕生日ディナー。この後、食事をご一緒した台湾カップルの夫も偶然同じ誕生日とわかり盛り上がりました。


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左:船内での読書タイム 右:上映会


朝はサルサレッスン、上陸なしの洋上日は映画2本、ピースボートならではの学び、ウクライナ-ロシア問題の解説を高橋和夫さん、夜は「原発を止めた裁判長」(映画)と原発停止訴訟を起こす弁護士団率いる河合弁護士の熱い語り。
自主上映会してみんなに観てもらいたいです。

身体も頭も動かす企画あれこれ、案外忙しい洋上生活、です。

本を読む時間もたっぷり、ほんとうの休暇は洋上生活にありかと思えるゆとりです。
ちなみに船内行ったり来たりで8000歩/日、夜はデッキで夕涼みながら大画面で映画、、。
各地を訪れるのがポイントと思っていましたが、洋上でのたのしみが大きいのは乗船してはじめてわかったことでした。


髙橋Suzuki百合子




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