トップページ もっとみる 連載『山のてっぺん 海暮らし』 第12回「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉」
連載『山のてっぺん 海暮らし』 第12回「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉」

「山のてっぺん 海暮らし」第12回

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉



7月に植木屋さんに雑草をすべて刈りとってもらって、庭一面スッキリしたのが2ヶ月前。
クルーズから戻ってみれば、元の木阿弥どころか、見事にびっしり夏草が生い繁っていました。

ところ構わずの繁茂ぶりに、あっぱれ、まいりましたと思わずつぶやいてしまうのでした。

昭和天皇は、雑草という名の草はないのですとおっしゃったそうですが、牧野博士のように一つ一つの草に向き合う力もなく、、。

連載『山のてっぺん 海暮らし』 第12回「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉」

一面に生い茂る夏草


5ヶ月前までのマンション住まいのテラスの植栽とはまるで違う世界、ちょっとやそっとでは友だちになってくれそうもありません。
さて、これからこの庭とどうやって共に気持ちよく生きるか?

連載『山のてっぺん 海暮らし』 第12回「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉」

移住前の住まいのテラス


この夏の暑さで、当初植えた18本の木々も、今ひとつ元気がありません。
と思いながら、庭の木を眺めていたら、どうしたことかサクラの木が花をつけていました。
姫りんごは赤みがさしてきました。

連載『山のてっぺん 海暮らし』 第12回「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 芭蕉」

左:花をつけたサクラの木 右:色づく姫りんご


夏草や 兵どもの 夢の跡

この句は敗れ去った兵を詠んでいると言われていますが、私の今回の解釈はチームの全員=つわものの夢の跡は勝利!

パリ五輪を自力で出場を決めた日本バスケットボールチーム、ハラハラドキドキのTVかじりつきが終わり、チーム全員の信じる力、負けない気持ちを持ち続ける強さに感銘を受け、ひとりひたっている間に、夏も終わりを告げました。




髙橋Suzuki百合子




>>>トップページに戻る
>>>「読むeマガジン」一覧へ