「山のてっぺん 海暮らし」第3回
玄関ドアは古材、玄関ホールは広く
玄関ドアは、古材でできています。
建築中、葉山一色に住む4人の子のお父さん、大工のヤマグチさんが、一枚一枚の古材の表情を見ながら組み合わせていたのを思い出します。
自宅外観。玄関ドアは古材。
10年も前の夫と古材のお話。
建築資材のアドヴァン直営店。原宿、明治通りにあります。
ある日、内装材あれこれ見終わった夫(建築家)
「FURUGI(フルギ)も取扱ってますか?」
スタッフが顔を見合わせ、ていねいな物腰で「調べてまいります、少しお待ちください・・・」
もどってきたスタッフ
「申し訳ありません、当店ではFURUGIの扱いはありませんが、すぐそこの竹下通りには何軒かあるそうです」
丁寧な接客で答えてくれたスタッフ・・・
即、夫は竹下通りに向かって歩き、、そこでふと、「竹下通りにフルギ???」
「FURUGI、、、古着??」
(「古い木」=フルギ みじんも疑わず、、、。ちなみにフルギと検索しても古木は出てきません。日本語に弱い夫のオハナシでした)
その古色蒼然の玄関ドア、焼杉の建物とも調和していて私は気にいってます。
玄関ドアをあけると夫の建築コンセプトスケッチ
玄関ホールは広く、、私の要望でした。
そして広くて気持ちいいホールが実現しました。
家に戻るたび、玄関入るたびに、気分上々、自分自身におかえり〜。
ダークグレイの床は言わば土間、靴を脱いだら薄いグレイ、段差はなくしました。
お客さま、例外なくどこで靴を脱ぐか戸惑っておいでです。
写真左:左正面は窓、外の緑を背景に夫の絵。
写真右:玄関に鏡はマストアイテム リビングから見た鏡
大きな鏡は、前の家の寝室にあったもの、最後の身支度チェックです。
こげ茶のスツールは中国のアンティーク、京都のかづら清で何年も前に買い求めました。
絵はすべて夫が描いたもの。金髪の女の子は8歳の時の作品。
夫は絵を描くのが大好きで、絵がたくさん残っています。
来年の葉山芸術祭に参加して皆さんに見ていただきたいなと思っています。
髙橋Suzuki百合子