サスティナブル通信 100年先にも続く快適なサスティナブル社会実現に向けて

私たちイーオクトは 2017 年、あらためて社員全員で私たちのミッションを「ひとりひとりの暮らしから、快適なサスティナブル社会をつくる」ことに決めました。 それと同時に「もっとサスティナブルな社会について学びたいことがある」「まだまだ知らないことがたくさんある」ということにも気付き、社内でこれらの学びを 深めるプロジェクトを立ち上げました。ここで学んだことを「通信」という形でみなさまに発信いたします。

7/26(木)開催「バックキャスティングセミナー」レポート

2018年7月26日(木)、イーオクトのコンセプトショップ「ecomfort(エコンフォート)」でビジネスパーソンに向けた「バックキャスティ ングセミナー」を開催しました。企業の CSR 担当者様や広報、販促担当者様など計 30 名が参加、バックキャスティングへの理解を深め、 サスティナブルな未来について闊達な意見交換や発表会を実施しました。

講師は、Sustain in Time Associate 高見幸子さん(元ナチュラルステップジャパン代表/スウェーデン在住)と、ビジネスを通じて社会課 題を解決することを目指すビジネスマガジン「オルタナ」編集長の森 摂さん。バックキャスティングの説明に加え、チームごとにミニワー クを実施、予定の 3時間を超える盛り上がりでした。今回は、セミナー内容とイーオクトのバックキャスティングについてご紹介いたします。

「バックキャスティング」って何?

「バックキャスティング」とは、現状にとらわれることなくありたい姿、成功した姿から プランを立てる思考法のことです。対義語は「フォアキャスティング」で、現状で実現 可能と考えられることを積み上げ、未来の目標に近づける方法のこと。 オルタナの森編集長は、「バックキャスティング=縄はしご」「フォアキャスティング=鉄 はしご」と、はしごを例にその性質の違いを説明。縄はしご(バックキャスティング)は、 ゴール地点からはしごを下ろすことで、ゴールがぶれません。さらに、風が吹いても柔軟 に動けるフレキシブルなことが大きな利点です。一方の鉄はしご(フォアキャスティング) は、土台を固めるまではしごがかけられず、中々実行に移せません。 それぞれのスピードの違いと実現性について語られ、参加者の深い共感を呼んでいました。

「バックキャスティング」は環境保護の視点から生まれました

近頃はマーケティングにも取り入れられている「バックキャスティング」。もともとは「環 境保護」の視点からスタートした思考法で、今回 講師にお招きした高見さんが所属されてい たスウェーデン「ナチュラルステップ」からはじまりました。

「ナチュラルステップ」とは1989 年、スウェーデンの小児癌の専門医 カール・ヘンリク=ロベール博士によって発足した国際 NGO のことです。環境保護と経済的発展の双方 を維持することが可能な社会を目指し、「持続可能な社会」が満たすべき4つのシステム 条件を定めました。今でこそ「環境先進国」と言われるスウェーデンですが、1960年代 には酸性雨が深刻化し、自然生態系への被害がはじめて記録されるほど、環境被害にさら されていたのです。スウェーデンの国民は、ここから本質的な改善に目を向け、今日のよ うな世界を牽引する環境先進国へと成長を遂げました。

なぜ今ビジネスに「バックキャスティング」なのか

今年は大洪水や記録的な干ばつ被害など世界でさまざまな自然災害が報告されています。 例えばこの夏、日本でも西日本の豪雨に加え、41.7度という過去最高の気温。災害規模と も報道される連日の猛暑に苦しめられる夏となりました。

これらは地球温暖化によるものであり、元をたどれば人類自らが原因をつくっていること は明らかです。私たちは、スピーディーに解決に向かうことが求められています。だから こそ「バックキャスティング」。国、政府、企業、個人それぞれが、「ありたい未来」を描き、今すぐ行動することが急務なのです。

バックキャスティングを実践する4ステップ

高見さんに教えていただいた、バックキャスティング実行に向けた4つの質問をご紹介します。
1. サスティナビリティ(持続可能性)の明確な定義がありますか?それは社内で共有されていますか?
2. 成功した状況の明確な定義はありますか?それは社内で共有されていますか?
3. 現状とビジョンの間のギャップが何かを知っていますか?
4. 3のギャップをどのように埋めるかのプランはありますか?つまり、ゴールを共有することが、ありたい姿への一番の近道ということです。
セミナーでは総勢30人が6人のグループを作り、チームごとに1〜4の質問にチャレンジしました。

<4ステップ>
1. サスティナビリティの明確な定義を決める

2. 成功した状況の明確な定義を決めて社内で共有

3. 現状とビジョンの間のギャップを知る

4. そのギャップを埋めるプランをつくる

未来を描くことは、ワクワクするコト

セミナーの締めくくりに、高見さんは「未来を想像するのは楽しくて、ワクワクすること! 目の前の問題に囚われていると大きな目標は立てられません。バックキャスティングに必 要なのは夢を語りあうことなんです!」と力強いメッセージをくださいました。 スウェーデンでは、自分たちの未来について、誰でもいつでもどんな場でも語り合うのだ そう。それはつまり、全国民が未来を自分ごととして考えているということです。 イーオクトは「ひとりひとりの暮らしから、快適なサスティナブルな社会をつくる」こと をミッションに、「サスティナブル・デザイン・ファンクション」の3つが揃った商品を 販売し、暮らし手に使ってもらうことが、ありたい未来への道筋だと考えています。私たちは、直接的に地球温暖化防止や、エネルギーの変換はできません。けれど、暮らし の道具を変えることで、ひとりひとりの暮らしが一歩前進すれば、それは大きな一歩になると考えています。

「今日の買い物が未来を変える」。みなさまと共に、100年後に続くサスティナブルな暮ら しの実現に邁進いたします。

Thinking corner

質問: あなたがレストランのオーナーだとしたら? 持続可能なレストランのビジョンを描き、バックキャステイングをすると・・・ 地元産の普通の化学肥料と農薬を使ったトマトと外国産のオーガニックのトマトとどちらを選びますか?
解答例(セミナー開催時の解答をご紹介します)

6チームほとんどが最終的なゴールを「国産のオーガニックトマトを使ったレストランにしたい」と解答。そのために、最初は海外産を輸入し、地元産のトマトをオーガニックで育てられる環境を作る 。ほか、地元に畑を経営する。など、ゴールへの道筋はチームでさまざまでした。その道筋に正解はありません。みなさんはどんなビジョンと筋道描きますか?

Column「イーオクトと講師お二人との出会い」

イーオクト × 高見幸子さん
イーオクトと高見さんとの出会いは約8年前。当時、イーオクト代表 盒局換膸劼魯好ΕА璽妊鸚住唆罰Ωけ環境機械販売を中心 とした「エンヴァイロテック」の経営者でした。機械を企業に導入 することでリサイクル推進に向かう一方、サスティナブルデザイン 商品の販売をイーオクト前身の「オフィスオクト」でスタートしていました。そんな時、スウェーデンの環境NGO ナチュラルステップを知った盒兇、「ナチュラルステップジャパン」の代表 高見さんに連絡。その後、高見さんのスウェーデン環境情報の連載をイーオクトのHPでスタート。積極的にスウェーデンの取り組みや人々の暮らしについて発信 を続けると共に今も尚、 大いにスウェーデンに学び続けています。

イーオクト × オルタナ 森摂 編集長
雑誌『オルタナ』創刊は 2007年。雑誌のコンセプトに共感し、即創刊号に広告出稿を決めたのが盒兇任靴拭セミナー開催時に は、「これから先どうなるかわからない雑誌に出稿してくれるなんてと驚き、感動しました。」と森編集長からお話いただきました。思いも志も同じ、長い長いおつきあいが、これからも 続きます。

次回イーオクトサスティナブル通信 vol.2のテーマ
「日本のゴミ処理について」(仮)