「スウェーデンの伝統を絶やさない」ビルギッタとクリッパンの覚悟

1879年創業、老舗紡績企業KLIPPANの四代目、ヨスタ・マグヌッソンの決断が新しい時代の扉を開きました。ブランケット誕生の物語です。

スウェーデンではどの家庭にもブランケットが必ずありました

ウールブランケットを2、3枚重ねてシーツに包み、掛け布団として使っていたスウェーデンの家庭。1950年代までブランケットはスウェーデンの暮らしに深く根付いていました。しかし、60年代に入るとデンマークのダウンにおされ、ブランケットは家庭から姿を消しはじめました。

ニットデザイナー ビルギッタ・ベングトソン・ビョルクは愛すべき伝統を絶やしたくないという思いで、1991年「モダンブランケットプロジェクト」を立ち上げ、北欧のトップ紡績企業クリッパン社ヨスタ・マグヌッソン社長に声をかけました。
思いに深く共感したヨスタはすぐに行動開始、最高品質ブランケット生産に向けてラトビア・リガにある工場を買収。2人の情熱とたゆまぬ努力、生産に携わる人々の力ですばらしい品質のブランケットができるようになったのは一年後のことでした。
社名「KLIPPAN Yllefabrik」とは「KLIPPAN ウール工場」という意味。このことからもウールブランケットにかける熱い想いが伝わります。

「寝室」から「リビングルーム」へ

気鋭のデザイナーたちとのコラボレーションで生みだされる数々のテキスタイルで世界的な注目をあびるクリッパン。伝統のブランケットを、リビングからアウトドアまで幅広いシーンを彩るものに再定義したのは、クリッパンの大きな功績といえます。
「最高品質のピュアな天然繊維を選びぬき最終製品の品質を保持する」KLIPPANは世界に類をみないエコウールをいち早く採用。原毛から最終製品まで自社工場で一貫生産は今や希少。現在(2018年)年間40万枚ものスローを生産しながらも、検品や縫製には人の手仕事が欠かせません。機械化された中に手のぬくもりのある製品を生み出すKLIPPANです。
デザインは品質あってこそ。モノづくり精神がKLIPPANでは今も息づいています。

KLIPPANの素材へのこだわり

安心・安全な『エコウール』

1. 厳選したニュージーランド産エコウールを使用
KLIPPAN製品はEU基準、ISO9001、ISO14001を満たした自社工場でサスティナブルな生産を行っています。ニュージーランド・バンクス半島の牧羊農家グループが世界に先がけて成功した「エコウール」は、殺虫剤を極限まで抑え、牧草は抗生物質やケミカルを使いません。
KLIPPANは、2008年に世界で初めて「エコウール」をブランケットに採用。2009年秋、BABY&KIDSのブランケットすべてを「エコウール」に切り変えました。高品質と同時に環境保護にも哲学を持つKLIPPANです。

2. 汚れない、生きたウールの力
ウールには「ラノリン」と呼ばれるろう(wool wax)が表面を覆っているため汚れがつきにくいという優れた特徴があります。またウール自身が呼吸しているため通気性がよく、湿度30%まではウールが吸湿してくれるので嫌なニオイも発生しません。日本ではウールは肌寒い秋冬に使うものと考えられていますが、実は暑さ、高湿度にも適した素材で、着るものが生死を分けると言われる登山ウエア、靴下などのアウトドア用品などにも使われています。

確かな本物『オーガニックコットン』

1. すべてのこどもたちに、安心・安全を届けたい
2013年春、KLIPPANのすべてのシュニールコットンブランケットがオーガニックコットンになりました。オーガニックコットンは、3年間農薬や化学肥料を使わず栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産された綿花のことです。KLIPPANはベビーのためのブランケットからオーガニックコットン採用を始めました。環境への負荷の無いオーガニックコットンは、出産祝いやギフトに安心・安全を併せてお届けします。現在は全てのシュニールコットン&ライトコットンブランケットがオーガニックです。
※GOTS(Global Organic Textile Standard)認証

2. コットンでさらさら、大人もこどもも快適お昼寝
ナチュラル素材コットンは、吸湿性にすぐれ、特に日本の蒸し暑い夏にぴったりです。微細な繊維のため非常に吸湿性、通気性が高く、たまった熱とともに水分を外に発散させるため、温度が下がり、涼しいと感じるのです。