世界と繋がるecomfort

みなさん、こんにちは。
ecomfort(エコンフォート)の仕入れ担当 細川です。
「世界とつながるecomfort」の第3段目は、日本が舞台。
高知県にある株式会社土佐龍さんをご紹介します。

私たちと土佐龍さんとの出会いはなんと2000年から。当時開催された「サスティナブルデザイン展」でご紹介したことがはじまりです。今回はものづくりのパートナーとして、長きに渡ってご一緒してきた、土佐龍さんのものづくりについてです。

土佐龍について

スタンド式のひのきのまな板や、桜を使った洗濯板など、ecomfortの木のアイテム全般の製造をお願いしている株式会社土佐龍は、社長の池龍昇(いけ りゅうしょう)さんが26歳の時に創業しました。高知県須崎市にある会社兼ご自宅は、目の前に海、後ろは緑豊かな山が広がり、その裏には太平洋という自然豊かな環境にあります。2016年には池社長こだわりの立派な山小屋のようなご自宅がここに完成しました。

土佐龍のはじまり

木工をはじめる以前は、大阪で衣料品や化粧品の販売をされていた池社長ですが、社員旅行で鳴子に行った際に、こけし職人が木を削る姿を見て「自分が本当にやりたい仕事はこれだ!」と直感。地元高知に戻って木工をはじめました。最初はお土産用の一刀刻りの製作からはじまり、その後ひのきの特性を活かした、水周りで使用するアイテムを手がけるようになったそうです。

写真は社長が最初に手掛けた一刀彫の土佐犬

私たちとの出会い

イーオクト株式会社 代表 盒局換膸劼茲

土佐龍さんのまな板を初めて紹介したのは、2000年開催「サスティナブルデザイン展」@リビングデザインセンターOZONE(オゾン)でした。もう17年のおつきあいです。当時、私はこの「サスティナブルデザイン展」のコーディネートを依頼され、全世界から私自身が考えたコンセプトにふさわしいアイテムを集めていました。
土佐龍のひのきのまな板は、日本が誇るサスティナブル製品であり、世界にも広げていきたいものだと感じ、即、この展覧会で展示することを決めました。スタンド式である機能もグッドポイントでした。以来、ひのきのまな板はわが家でずっと使い続けて、そのよさを実感する毎日です。トントン切っていても、刃あたりがやわらかくて、刃こぼれなく、手の負担もありません。
毎日家で料理をしていますが、ちいさなものを切るときに、お菓子の桐箱のふたが便利で使っていました。洗うのも簡単、置く場所もとらない、軽くて小さくて・・・。
ということで、この世でいちばん軽くて薄い、小さなまな板を土佐龍さんにつくってくださいとお願いしました。薄いまな板は、試作しては反って…を繰り返して、ようやく今のカタチが完成しました。

重くて大きなまな板は、日々の家事をする身には、大きな負担でした。1人か2人分の料理をつくるのに、大きなまな板は不要だということもわかりました。 この小さなまな板の使い勝手の良さは、年齢を重ねて、さらに実感するようになりました。
ecomfortで扱っているLOTTA HOMEブランドの2種類のまな板のうちひとつは真四角です。一人暮らしにはこれを2つ組み合わせて使えば十分なお料理ができます。そして、2016年に3人以上の家族のためのまな板シリーズをSTYLE JAPANブランドでつくりました。こちらは大中小の3枚を組み合わせて、大きな野菜から小さな薬味系までが調理の順に使っていけるようにしました。

一生懸命作った製品が、長きにわたってみなさまから愛され続けて販売できていること、ほんとうにありがたいと思っています。

高知県産のひのきの特徴

高知県は日本一の森林県で、面積の84%が森林です。 台風の多い高知県のひのきは、雨で木がよくしなり強い木に育ちます。また、日本のひのきの中で最も油成分”ヒノキオイル”が豊富。水切れがよく、乾燥に強いため、耐久性に富み、腐りにくいという特徴があります。

ひのきには、虫を寄せ付けない油脂成分“アルファピネン”や”ボルネオール”がカビ・雑菌・虫の繁殖を自らのパワーで防衛する抗菌パワーももっています。さらに、香りの成分”フィトンチット”は精神を安定させ、心身をリラックスさせる効果もあります。
四万十ひのきは山の大気と四万十の水の神秘に育まれ古代よりそのパワーが知られてきた伝説のひのきなのだそうです。

土佐龍の取り組み 〜森を育て、森を活かし森の未来を創る〜

命の源となる酸素と水を安定供給してくれる樹木ですが、ひのきの場合70〜80年経つと伐採期を迎えます。伐採された木はA〜Cの等級にわけられ、建築材にならない幹は紙の原料に、枝と葉は全て廃棄されるのが一般的でした。

池社長は木に感謝の念を込めて、すべてを活かす土佐“流”の有効利用を考え、間伐材を利用して木製品を作り、市場に送りだすことで、カーボン・オフセットを行っています。
また、地元の土地材を使用することで、長距離輸送に要する負荷エネルギーを最小限におさえ、さらに、製造上の副産物となる端材や葉っぱ、捨てられていた集材、流木などの再利用により廃棄を出来る限り削減しています。

木を扱う責任を、商品と活動に換えて暮らしに役立つ商品開発を行い、自らを「木の料理人」と名乗って、与えられた素材を余すところなく活かしています。

※木のすべてを活かす土佐流の有効利用 丸太の様々な部位から商品がつくられています

製造工程について

1.材料調達

高知県にある丸太市場で、様々な樹種を競りのようにして購入します。また、小物類に使用されている木などは池社長自ら山に入って伐採をしたりもするそう。池社長が「木の神様」と呼ばれている理由がわかります。

2.製材

木材を製造・乾燥しているのが製材所。木の厚みによって製材の時間は違ってきます。使用する木材の樹齢はひのきで80年、くすのきは100年ほどかかります。

丸太をカットして乾燥させているところ

3.加工

まな板

端材の木目を合わせながらひとつひとつ貼り合わせていくところ
手作業で合わせていたなんて!おどろきですね。

洗濯板の製造風景

洗濯板を削る機械はオリジナルで開発したもので、数値制御でコントロールできるものを使用しています。さくらの木は固いので刃が傷みやすいため、商品を良くするために定期的に交換します。

池智栄里さんがecomfortにご来社

先日、池智栄里さんがecomfortに娘さんと二人でご来社。商品部の新商品開発で何ができるか、木のプロフェッショナルの視点からさまざまアドバイスいただきました。新商品はまだまだ先のことになりますが、土佐龍さんとの取り組みで私たちも学ぶことがたくさんあります。
パートーナーのみなさんと一緒に考え、知恵を絞ることで生まれるecomfortのアイテム。日々の暮らしをもっと自然に もっと快適に もっと楽しくする、100年後の未来をつくるアイテムを考えていきます!


まな板コレクションのページはこちらからご覧いただけます