BENGT&LOTTA ロッタ・グラーベインタビュー

<デザインのこと>
「Hi!How are you?」弾ける笑顔のLOTTA GLAVEが、ecomfortにやってきました。
前日の午後に到着したばかりですが、疲れた様子もなく、
大好きな日本での滞在に胸を踊らせ、はつらつとした表情です。

「最初の出会いはキャンドルーホルダー」

私たちと「BENGT&LOTTA」との出会いは13年前のこと。
ストックホルムでイーオクト蠑ι壁部長 盒況嫉劼、
ベングトのキャンドルホルダーのデザインに魅かれて購入したことがきっかけです。
早速連絡をしてみたものの、返事がないまま半年ほど過ぎ、
再びストックホルムを訪れコーディネーターと共に街を歩いている時に
眼にはいったのが「BENGT&LOTTA」のショップ。
ドアをあけると、そこにBengt Lindbergがいたのです。
当時、彼らの倉庫が火事にあい連絡するゆとりがなかったことを知りました。
2004年に出会い、2005年からイーオクトは「BENGT&LOTTA」の製品輸入をスタート、
以来 11年の付き合いです。

<profile>---
「BENGT&LOTTA」は妻Lotta Glaveと夫Bengt Lingtberg(ベングト・リンドベリ)で結成された、スウェーデンのデザインユニット。同じコンストファク大学(スウェーデン国立美術工芸大学。スウェーデンのデザイン、芸術におけるトップの大学)の学生で、グラフィックアートとイラストレーションを学び、1990年にデザインユニットを結成。
スウェーデンの伝統的な手工芸品として受け継がれているアイアンワークとコラボレーションした「キャンドルスタンド」や、130年以上続く繊維会社「KLIPPAN」へのデザイン提供など、伝統とデザインを融合させた作品を発表し、注目を集めています。
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ロッタの原点はいつも「みんなをハッピーにしたい」という肩肘貼らないユーモア精神。
結成25周年を迎える今日、彼らのデザインは世界中で愛されるデザインへと成長しました。
まずは、そんな「BENGT&LOTTA」の人気ぶりについて感想を聞いてみました。

ロッタ/
荷台に作品を置いて売り歩くところからのスタートだったので、
まさか、自分たちのデザインが世界に進出するなんて考えてもいませんでした。
KLIPPANのデザインをするようになってから、徐々に知られていったように思います。
ストックホルムにあるアトリエ兼ショップには、
今では世界中から多くの観光客が訪れるようになりました。
中でも日本人が一番多いの!昔、日本のガイドブックに載ったことがきっかけみたい。

「BENGT&LOTTA」SHOPがあるのはストックホルム北部のObservatorielunden(オブサーヴァドリー公園)に近い、
Norrtullsgatan通り、大きなショーウィンドーが特徴です。
ロッタはお店で世界中の観光客を接客しながら、その合間にデザインをしています。
では、デザインはのように生み出されているのでしょうか?

「私をとりまくすべてがデザインの源!」

ロッタは、装丁家でありイラストレーターだった
オーストリア人の祖母の影響で、デザインに興味を持つようになりました。
実家のあるスウェーデンMalmo(マルモ)には、いつも楽しい自分たちの手づくり作品が
あふれていたといいます。

ロッタ/
私は楽しくてユニーク、そしてハッピーにさせてくれるものが大好き。
日々の生活の中でたくさんのインスピレーションを受けてデザインしています。
仕事を始める前に、アトリエ兼ショップの周りを散策することを日課にしていますが、
そうして散歩をするだけでも、自然やお家の窓などからたくさんのアイディアを得ます。
デザインをするために特別なことはしていません。
ただ、人とは違う見方で物を見るように意識しています。
子どもの頃は家の屋根から滴っていた水にフォーカスして絵を描くこともありました。

例えば、ロッタの代表的なデザイン「キャンディ」は、
色の組み合わせとディテールのパターンが独特で一度、目にしたら印象に残ります。
ラフはすべて手描きというこだわりです。その理由はいったい?


ロッタ/
手描きにこだわるのは、フリーの方が自由な線がかけるから。
デザインは、完璧でないほうがいいと思っているのです。
このペン(カバンからミリペンを出してくれました)を使って描きます。
最終的にはパソコンに取り込んでデザインに起こすので、
ラインがしっかりと強調される、細くて濃くかけるペンがいいのです。
ちなみに、ベングトの手描きをパソコンに取り込むのも私の仕事。
ベングトは私より更に自由な線を描くので、それを形にしていくのはとても大変!

デザインを仕上げる中で、夫婦が協力している面が垣間見られました。
では、夫婦デザイナーであることのメリット・デメリットはあるのでしょうか?

「私の仕事が遅くなると、
 ベングトは料理を担当し振る舞ってくれることも!」

ロッタ/
ベングトはコンセプトに基づいて創作するタイプで、
プロデューサー的な役割をしてくれるため、私はデザインに集中できます。
一方で彼はいつもデザインのことについて考えているので、
家でくつろいでいる時はストップ!と思うこともあります。
ビジネスでもプライベートでも私たちはとてもいいカップルだと思いますが、
私は自分の時間も大切にしたいので!笑
また、デザインユニットだからといっていつも一緒なわけではありません。
私はオフィスで働いていて、ベングトは家。
たまにベングトがオフィスに来るくらいが丁度いいと思っています。
私が仕事で遅くなってしまったときは、
ベングトが末っ子の息子のために夕食を作ってくれています。
その代わり、日曜大工のような、家の修理はなどが得意です。

スウェーデンでは夫婦共働きが一般的。
共に仕事をこなし、家の仕事も例外ではありません。
デザイナーだからといって、特別な働き方ではないのがスウェーデンならではでしょう

「デザイナーでなかったら心理学者かしら」

お菓子のパッケージやステーショナリーなどのデザインも手がけるロッタ。
毎日たくさんの仕事をこなし、デザイナーが天職だとも思える彼女に、
もし、デザイナーでなかったら?と聞いてみました。

ロッタ/
心理学者になっているかしら。(正直何にでもなれるわけよね・・・笑)
人と話すのが好きだし、たくさんの友人が私にいろいろ相談しにくるから、
自分はそういうのに向いているのではないかと思うわ。

LOTTAの、何事にもポジティブに楽しく取り組む姿勢は、
デザインに投影されていることを実感しました。

銀座松屋でBENGT&LOTTAのショップで立ち止まった方
「しわあせな気持ちになりますね、、、」と、ひとこと。
このしあわせ感こそ、BENGT&LOTTAの魅力のひとつですね。

次回はストックホルムでの暮らしのこと、
これらやってみたいことについてご紹介します。